いろんな現場で働く「ダンプ」。一言でダンプと言ってもいろんなダンプがあるのをご存知でしょうか?目的に合わせて色んなダンプが作られているんですよ。そこで今回紹介するのは、「深ダンプ」です。一体どんなダンプなのでしょうか?
深ダンプとは?
深ダンプは、荷台を囲っている「アオリ」が、普通のトラックよりも高く作られているダンプトラックです。飼料、木材チップ、粗大ごみ、石灰、産業廃棄物、などを運ぶトラックで、飛散を防ぐために、アオリが深く設計されています。
蓋がついていない
深ダンプは、荷台に蓋がついていません。そのため、走行中に飛散する可能性がある軽い荷物を積むときは、シートなどをかけます。また、「蓋がついていない」ことを考えると、ショベルカーなどを使って積み込むぶんには使い勝手が良いのですが、人の手で包み込む時には、使い勝手が悪いのも特徴です。
深ダンプは土砂や砂は積めない
前述したように、深ダンプは、飼料、木材チップ、粗大ごみ石灰、産業廃棄物、など、いろんなものを運べます。しかし、積み込める荷物は「軽量でかさばるもの」に限定されているのです。そのため、土砂や砂は積み込んではいけないことになっています。土砂や砂は、大量に積み込まなかったとしても、深ダンプのオーバースペックになってしまうのです。
深ダンプの種類は?
一言で、深ダンプ言っても、その種類は複数あります。どれも、使用目的に合わせたネーミングになっているので、イメージしやすいのが特徴です。
清掃ダンプ
清掃目的で使われている、深ダンプです。日常でも、見かけることがあります。
ファームダンプ
農地や牧場で使われる、深ダンプです。都心で見かけることはほとんどありませんが、北海道などでは頻繁に見かけます。ちなみに、雪国では、除雪作業に使われることも多いです。
チップダンプ
肥料や木材チップを運ぶための、深ダンプです。これらの素材は軽いため、走行中に飛び散ってしまわないように、シートをかぶせるなどの対策が必須となっています。