まだ、下水道の整備が行き届いていない時代に大活躍していた、バキュームカー。そんなバキュームカーは、下水道の整備が行き届いた現代の日本でも、現役で活躍しています。今回は、そんなバキュームカーの歴史やスペック、海外での活躍ぶりなどをまとめてみました。
国内でナンバー1のシェアを誇って
いるバキュームカーは「モリタVAR418」
国内でナンバーワンのシェアを誇っているバキュームカーは、「モリタVAR418」です。その国内シェアは80%以上!このバキュームカーは、ヒノノニトンとして知られている、日野のデュトロがベースになっています。
バキュームカーの主なスペック
バキュームカーは、たくさんのスペックを搭載しています。その一つ一つをピックアップするときりがないので、今回は簡潔にまとめてみました。
スペックその1、バキュームポンプ
これは、汚物を吸引するためのポンプです。バキュームポンプは真空になっていて、素早く汚物を吸引できるようになっています。
スペックその2、主マンホール
マンホールという名前がついていますが、人が入るようなマンホールではありません。これは、タンクの上部についているマンホールで、タンクを掃除する時に必要なマンホールです。
スペックその3、脱臭機
汚物を吸引するトラックである以上、臭い対策は欠かせません。そこで活躍するのが、脱臭機です。このような機能をつけることで、
作業員や近隣住民に不快な思いをさせないように工夫されています。
バキュームカーは日本発のトラック
前述したように、様々なスペックを誇っているバキュームカーなのですが、実は日本が開発したトラックというのはあまり知られていません。初めて開発されたのは、1951年のこと。神奈川県の金沢市で導入され、その後、全国に普及しました。そのため、60年以上のキャリアを誇っているのです。
バキューム車が海外でも大活躍
2004年にインドネシアのスマトラ島沖地震が発生しましたが、その時に、日本政府は支援物資として、
バキュームカーを9台輸送しています。
中古のバキュームカーでしたが、現地で大活躍しました。まさに、日本が世界に誇れる自動車の一つと言えるでしょう。