世の中には、様々な特殊特殊用途自動車があります。今回は、その中で「活魚運搬車」と呼ばれている車を紹介しましょう。別名「活魚車」と呼ばれることもあるこの特殊用途自動車は、どのようなスペックを誇っているのでしょうか?
活魚運搬車とは?
活魚運搬車を簡単に説明すると、「魚を生きたまま運ぶための車」です。
長時間でも、魚を生かしておけるような設備がなされています。活魚運搬車で運べる魚の量は、魚の種類などによって異なりますが、基本的には積んでいる水の量に対して30%までとされています。
結構少ないように感じるかもしれませんが、このようにスペースに余裕を持たせることで、活き活きした魚を運ぶことができるのです。
ちなみに、活魚運搬車の水槽は、仕切りを作ることもできます。
仕切りを入れれば、数種類の魚をまとめて運ぶことができるため、相性の悪い魚同士が喧嘩してしまうこともありません。
活魚運搬車が活用されている場面とは?
一般的な活魚運搬車の出番は、漁港近郊の飲食店などへ、生きた魚を運ぶ時です。
時には、移動水族館として利用されることもあります。
これはあまり多いケースではありませんが、機会があったら注目してみてください。
活魚運搬車の構造とは?
活魚運搬車の水槽は、外気の影響を受けないように、FRPと断熱材で作られています。そうすることで、自然に近い海水をキープできるのです。
もっと快適な水槽をキープするために、ろ過、水温調節、水流、エアー、水温計、水槽内モニターなどもつけられています。
活きのいい魚=元気は間違い?
水槽内で動き回っている魚を見ると、「おっ、活きがよくて元気だね!」と思いますよね?しかし、それは、必ずしもそうとは限らないのです。本来、自然界で暮らしている魚は、リラックスして泳いでいるため、泳ぎ回ってはいません。
水槽内で泳ぎ回っている魚は、緊張している証拠ですから、ストレスを抱えています。
その一方で、活魚運搬車で運ばれてきた魚は、リラックスしているのでおとなしいのです。