
Amazonが特許申請!?3Dプリンター搭載トラックって何?
アメリカに本拠地を置く通販サイトのAmazonでは、3Dプリンター搭載トラックにおける業務プロセスの特許申請を行いました。
今回は、「斬新すぎる!」と話題になっている3Dプリンター搭載トラックについて、詳しく解説していきます。
在庫削減!配達時間も短縮!?3Dプリンター搭載トラックの正体とは?
3Dプリンター搭載トラックとはその名のとおり、「3Dプリンターで商品を製造しながら配達を行うトラック」のことです。
特許出願のタイトルは、「移動型製造拠点としてのオンデマンド3Dプリント技術」とされており、3Dプリンターの開発技術ではなく、「3Dプリンターで作った商品をお客様のところに届ける仕組み」を申請した形となっています。
基本的な流れは非常にシンプルで、①Amazonで注文を受ける、②顧客から近い場所にいるトラックに商品のSTLファイルを送信する、③車内の3Dプリンターで商品を作る、④配達する・・というフローとなります。
この仕組みが採用されれば製造と配達を平行で行えるため、今まで以上に迅速な対応が実現するという意味でも、顧客満足度のアップも期待できると言えるでしょう。
またAmazon側でも倉庫の建設費や土地代などの削減ができるため、企業と顧客の両者にメリットのあるシステムと言えそうです。
「移動式3Dプリントサービス」という見解もある
現在申請中の特許が使えるようになれば、Amazonでは3Dプリンターのセンターを構えない運用が可能となります。
現在の3Dプリントサービスは「納品まで最短3日程度かかる」という難点がありましたが、Amazonのサービスが実現すれば、自宅やオフィスの近くでプリントが行われるのです。
そのため、製造に時間がかかる3Dプリントであっても、1~2日の納期短縮が実現できると言われるようになりました。
まとめ・今後のAmazonに大注目!
現在でも素晴らしい配送システムを整備しているAmazonですが、今後は3Dプリンターサービスを拡充することで、新しい物流への可能性を見出していくと言えそうです。
印刷中の振動などの問題もあるとされていますが、最新のトラック技術を集結すればさまざまな課題が解消されていくことでしょう。
納期まで時間がかかってしまう3Dプリントサービスに苛立ちを抱えていたユーザにとって、嬉しい存在になることは間違いありません。