
石油業界の人員歓迎!?米国トラック業界の人材不足を救う!
アメリカのトラック業界は、景気回復による人員不足となっており、長距離ドライバーに関しては3万5千人が足りないという声も上がっていますが、そんな運輸業界を救うのは石油業界で職を失った人々となりそうです。
今回は、北米石油業界の実情を踏まえつつ、日米トラック業界の人員不足解消の話をしていきます。
石油業界の人員削減は世界規模だった!
アメリカとカナダを中心とした石油業界では、原油価格の低下によって生産縮小や人員削減という動きが多く見受けられるようになりました。
その結果として世界規模の石油供給量が減少するという見解も出ており、これまで石油業界に尽力してきた労働者の多くがリストラなどの被害に遭うとされているのです。
世界各国に拠点を持つ人材派遣会社の分析によると、世界全体のエネルギー業界における人員削減数は10万人以上に及ぶとされています。
またアメリカでも数千人規模のリストラを行う企業が増えているため、今後も石油業界で働けなくなる人々は増え続けると言えそうです。
石油業界からトラック業界へ
非常に好景気のアメリカトラック業界では、3万5千人もの人材不足を補うために石油業界でリストラされた人々に注目する企業が増加傾向となっています。
石油業界従事者の中にはトラック業務用の運転免許を所有している人も多いため、意外とスムーズにシフトできる点が労働者の間でも話題となっているのです。
労働環境の過酷さで知られるトラック業界ですが、類似の重労働を強いられる石油業界で働いてきた人は、意外と馴染みやすい特徴があります。
また収入についても石油業界時代と類似の水準で支給される企業が多いため、このままトラックドライバーとして留まりたいと考える人が増えるようになりました。
日本もトラック業界は人手不足です
トラック業界は世界的に人材不足の傾向が高く、特に日本の場合は経済問題に繋がっているとも言われています。
そんな時代に起こっているアメリカ運輸業界の歓迎ムードは、長年従事してきた職を失った労働者にとって有難い存在と言えるでしょう。
ドライバーと企業の両方にメリットが得られる事例が増えれば、アメリカに限らず日本や世界の運輸業界に好循環が生まれるという見方もあるようです。