
トラックドライバーが減少!?日本経済にも影響があるの?
2006年には約92万人というピークに達したトラックドライバーですが、高齢化や労働環境の悪化によって、現在ではかなりの人手不足となっています。
今回は、トラックドライバーが減少する理由と影響、対策などについて、ご紹介していきます。
トラック業界はどうなっているの?
トラックドライバーとして働く人々は15%が60歳以上という実情があり、50代前半の新入社員でも若手扱いされる業界となっています。
大型トラックの免許保有者自体が減少しているため、なかなか採用活動も進まないというのが、トラックドライバーという職業の特徴でもあるのです。
日本の物流システムはトラックドライバーによって成り立っているといっても過言ではなく、今後の日本の経済への影響を考えても、なるべく早い段階で人手不足を解消する必要があると言われるようになりました。
東京五輪が開催される2020年には、10万以上の人手不足が想定されるため、国土交通省では「トラガール推進プロジェクト」を行うことで、女性の労働環境を整える策を講じ始めています。
話題のトラガール推進プロジェクトって何?
現在女性のトラックドライバーは、約2万人という少数派ですが、この数字を2020年までに2倍まで増やすというのが、トラガール推進プロジェクトの目標とされています。
これまで「男性の職場」という固定概念のあった運送業界の労働環境などを見直し、きめ細かな気配りのできる女性でも活躍できる職場を増やす方向性です。
トラック運転手は不規則な勤務時間や低賃金などで、若者が離れがちな環境ですが、今回のプロジェクトを通して女性でも働ける場所を整備することで、若者と女性を中心とした業界へのシフトも狙いのひとつとなっています。
今後の日本経済はトラック運転手のひと達にかかっています
インターネット通販が普及した現代社会では、物流システムを整えることが各企業の課題となっています。
またトラックドライバーの頑張りによって迅速なサービスが実現しているとも言えるため、今以上の顧客満足度を達成するためにも、人手不足の解消が必要と考えて良いでしょう。
女性の中には「トラック野郎」に憧れて大型免許を取得している方々も多いとされていますので、トラガールとして活躍する彼女たちへの期待が集まる時代と言えそうです。