
疑問を解決!排ガス規制対象のトラックは買い取ってもらえるの?
運用コストが高くかかってしまう「排ガス規制対象のトラック」は、多くの人が売却したい存在とされています。
今回は、「排ガス規制対象のトラックが買取可能なのか?」という疑問を詳しく解説していきます。
排ガス規制とは何ですか?
排ガス規制とは、自動車から出る排ガスに含まれる有害物質の排出規制値を定めることで、環境に良い車の生産に導くための法律です。
粒子状物質や一酸化炭素、窒素酸化物などの排ガスは、大気汚染や発ガン性物質の飛散などを起こす原因とされていますが、排ガス規制を設けることで首都圏を中心としたエリアの環境改善を図るようになったのです。
ディーゼル車がほとんどと言っても過言ではないトラックは、この法律によりメンテナンスや買い替えなどの選択を迫られるようになりました。
排ガス規制の導入はトラックにどんな影響があるの?
東京、埼玉、神奈川、千葉で制定された環境確保条例により、2003年10年以降のトラック所有者には「新型トラックへの買い替え」または「既存トラックにPM除去装置を付ける」という策が必要となりました。
排ガス規制対象外のトラックは条例指定エリアの走行ができないため、首都圏を物流ルートにする企業では、業務に支障が出るケースも生じています。
トラックのPM除去装置は金額的にもかなり大きいため、多くの所有者が「買い替え」という道を選ぶ傾向が高いと言えそうです。
現在では、交通量の多い中部地方や関西地方の主要都市も排ガス規制に関する条例を制定していますので、今後のトラック業界は環境に良い車両を導入すべき時代が来ていると考えて良いでしょう。
本題!排ガス規制車の買取はできるの?
日本では排ガス規制対象者の販売ができないため、前述のPM除去装置(DPF装置)を取り付けることで基準をクリアし、買取業者への売却が可能となります。
この装置の費用は100万円前後が一般的とされていますので、「PM除去装置が必要になる前に売却する」というスタイルが理想的だと言われるようになりました。
また近年では、海外に販売ルートを持つ企業では比較的スムーズに買取を行うため、独自の方法で愛車の売却を進める方々も急増しています。
どちらにせよ手間とお金がかかる排ガス規制車となりますので、面倒なことにならないうちに、早めの決断をした方が良いと言えるでしょう。