
東京オリンピックに向けて増殖!トラガールとは?
トラガールとは、女性トラックドライバーの愛称で、「トラガール促進プロジェクト」というサイトが国土交通省によって開設されてから、社会からの注目を浴びるようになりました。
どうしてトラガールなんて言葉ができたの?
鉄道貨物協会の発表によると、2020年開催の東京オリンピックが近づくと、全国のトラックドライバーが10万人以上も不足するという試算出ているようです。
ドライバー不足は物流や経済の発展に大きく影響する部分であるため、そんな事態を回避するために、女性のトラックドライバーとされる「トラガール」を増殖しようという流れになったのです。
トラック業界にはどのぐらい女性がいるの?
2014年現在、トラックドライバーにおける女性の比率はたったの2.4%とされており、約2万人のトラガールが働いているという実情です。
トラック以外の仕事をしている女性の中には、全国に13万人以上の大型免許所有者がいるため、女性のトラック業界進出をサポートする形で「トラガール促進プロジェクト」がスタートしたのです。
日本のトラック業界は「男性社会」というイメージが強く残っていますが、トラガール促進プロジェクトによって女性が働きやすい環境が整ってくれば、業界全体の人手不足も解消すると考えられています。
トラガールを応援するイベントが増えてきました
近年ではトラガールを応援するイベントが全国各地で行われており、女性でも働きやすい業界であることのアピールに繋がっています。
また三菱ふそうでは「女性の女性による女性のためのトラック~Cute Truck Project~」をスタートすることで、小柄な女性ドライバーでも運転しやすい車両の開発を進めるようになりました。
就職関連イベントも増えており、全国各地で行われている企業説明会のスケジュールが「トラガール推進プロジェクト」のサイトで公開されています。
事業者支援も行っています
トラガール推進プロジェクトでは、これまで男性の採用や雇用が多かった事業者向けに、女性採用に関するパンフレットやリクルート情報などを提供し、業務を円滑に進めるサポートを行っています。
また子育て中の女性を雇用することで得られる助成金なども紹介していますので、今後は企業のトラガール採用が増えると言えそうです。