
おさらい!デコトラって何?
海外で注目を集めているデコトラは、映画「トラック野郎」の時代から親しまれている「デコレーションを施したトラック」の呼称です。
1970年代後半には日本の道路がデコトラで溢れたこともありましたが、現在ではさまざまな規制によってデコレーションされた車両自体が減少傾向へと向かっています。
デコトラの起源は、車体の錆を防止するステンレス鋼板だとされていますが、近年ではトラック製造技術の発展により、ノーマルでも充分に乗り続けられる車両が中心の時代になっているようです。
デコトラが海外で大注目!
日本のトラックドライバーのスピリットが感じられるデコトラは、海外メディアで取り上げられる機会が急増しています。
また浮世絵や和柄などの日本らしい色彩感覚が堪能できる車両が多いため、海外デザイナー間でも注目度の高い存在となっているのです。
トラック販売大手のボルボやスカニアを有するスウェーデンでは、トラックの祭典の中でデコトラブームが起こっているため、日本以上に芸術性の高いトラックが多く見受けられます。
その中でも「マントープ・パーク・レーシング・サーキット(Mantorp Park Racing Circuit)」で行われるお祭りは「トラック野郎の祭典」とも言われており、センスの良いデコトラを求めて多くのドライバーや観客が訪れる存在として、毎年開催されているようです。
パキスタンのデコトラがスゴい!
トラックに限らず乗用車にもデコレーションを施す国として知られるパキスタンでは、繊細なアートとも言えるデコトラが都市間輸送の担い手として活躍しています。
パキスタンのデコトラは小さなパーツや図案の組み合わせで作られているため、日本の一枚絵で構成される車両とは全く異なる雰囲気です。
アメリカやヨーロッパとも違う雰囲気のトラックばかりとなりますので、旅行でパキスタンを訪れた際には、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
車両や人手不足という問題を抱える日本のトラック業界ですが、古くから親しまれているデコトラによって世界の物流を華やかにする手助けができているようです。
日本国内でもデコトラオーナーによるミーティングなどが開催されていますので、色鮮やかなイルミネーションと共に、トラック野郎時代のノスタルジーを感じ取ってみてください。