
トラック走行にロボット技術!?縦列駐車走行実験がスゴい!
アメリカのネバダ州で行われたトラック2台の縦列走行実験は、安全や環境に優しい走行ができるということで、さまざまなメディアで取り上げられています。
今回はトラック実験の内容と、実際に運用された時のメリットについて、詳しく解説していきます。
確認!走行実験の内容とは?
この実験の内容は、人間が運転するトラックの後ろに、ロボットによって自動運転されたトラックが追従して走行するというものです。
後方のトラックは10メートルの車間距離を保ち続け、2台がワンセットのような形で走行していきました。
今回は実験だったため、後方のトラックにも運転手が乗車し、自動運転機能の作動は一部に留まりましたが、将来的には完全自動化する予定となっているため、実験結果以上の期待ができそうです。
追尾システムが人手不足を解消する?
このシステムが実用化すれば、2台のトラックを同時に縦列走行することが可能となります。
その際の運転手は1人で良いため、「1人の運転手が2台のトラックで荷物を運ぶ」と考えれば、流通の効率化と共に人手不足の解消もできると言えるでしょう。
また後方のトラックに運転手を乗車させた場合でも、追尾するための補助的な操作だけで良くなりますので、「交代で運転席に座りながら目的地を目指す」という方法を取れば、ドライバー2人の負担を軽減することができるのです。
空気抵抗削減で燃費向上!
ノルディックスキーの選手と同じような形で縦列走行をするトラックは、車体の大きいトラックの難点だった空気抵抗も軽減できます。
先頭トラックで4.5%、後続トラックで10%ものガソリン節約ができるという報告もありますので、高すぎる燃料費に悩む企業にも嬉しいシステムと言えるでしょう。
トラックから排出されるガスが軽減すれば、地球環境保護に繋がるメリットが得られます。
最先端のクルーズコントロールがトラック業界を救う!
トラック業界は世界各国でさまざまな問題を抱える実情がありますが、今回の実験で使用されたシステムが実用化されれば、事業主の苦悩の多くが解消されると言えそうです。
特に自動運転による安全性は素晴らしい精度と話題になっていますので、ドライバーの疲れや事故などを減らしたいと考える企業にも嬉しい存在と言えるでしょう。