
プライレーティングとは?
プライレーティングは、トラックなどの貨物車両用タイヤのみに表示が義務付けられている耐荷重強度指数の呼称です。
たくさんの荷物を運ぶトラックは、車両本体を含めたたくさんの重量がタイヤにかかる特性があるため、古い時代から「プライ」と呼ばれる木綿の布を巻いて強度を高める工夫が行われていました。
工業技術が発達した今の時代は、木綿の布の代わりにポリエステルやナイロンといった強度の高い素材が使われるようになりましたが、プライレーティングという考え方はタイヤの強度をあわらす指標のひとつとして現在でも用いられ続けているのです。
プライレーティングの表示例
プライレーティングは、トラックタイヤの表記の中で「6PR」や「8PR」という形で最後尾に表示されています。
プライを4枚重ねの場合は「4PR」、6枚重ねの場合は「6PR」と表示されるため、数字が大きいほど強度が高いタイヤであると考えて良いでしょう。
またプライレーティングという考え方がトラックタイヤの標準になっている今の時代は、「6PR相当の耐久性が備わっている」という理由でプライの表示が省略されることもあるようです。
トラックタイヤの強度に関する表示の中にはロードインデックスという新たな種類も登場していますので、これから新しいタイヤの購入を検討している方はこの規格も覚えておいた方が良いかもしれません。
プライレーティングが高くてもタイヤ交換は必要
長距離走行するトラックのタイヤは、どんなにプライレーティングが高くても1年1回の交換が理想と考えられています。
特に年間15万キロ~20万キロ以上走行するトラックの場合は、普通自動車と比べて遥かにタイヤを含めた消耗品の寿命が短い傾向があるため、注意が必要です。
定期点検を通してたくさんの交換部品が生じた場合は、買取額が付くうちにトラックの一括査定サイトを活用して、次の車両の購入費用を確保した方が効率的と言えるでしょう。