
トラック運送業の仕事は時間通りに配送しなければいけないので高速道路などを走行している時にスピードを出してしまう事があります。
それで大事故を起こしてしまう事もあるので全国貨物自動車運送適正化事業実施機関である全日本トラック協会は貨物自動車運送事業安全性評価事業を実施していて一定の基準をクリアした事業所に安全性優良事業所と認定されるGマークを取得する事が出来ます。
最近ではGマークを取得しようとしている事業も増えてきていますが、取得する時の流れやメリットが分からない人も少なくないでしょう。
そこでGマークを取得する時の流れやメリットについて見ていく事にしましょう。
Gマークを取得する時の流れ
Gマークを取得する時はまず申請条件に該当しているかどうかを確認します。
Gマークの申請条件は事業開始から3年以上経過、事業用の車両台数が5台以上、過去にGマーク取得に関する不正がないの3点で項目をクリアしていれば申請する事が出来ます。
書類配布時期は5月から6月で申請受付時期は7月上旬から中旬ぐらいまでとなっています。
都道府県別のトラック協会で書類をもらってくる方法か全日本トラック協会のホームページ上で書類作成をする方法で申請する事になります。
Gマークの申請の書類を提出したら今度は認定審査が行われて安全に対する法令の遵守状況、事故や違反の状況、安全性に対する取り組みの積極性を確認していきます。
それで点数を付けて3項目の合計点が80点以上、各項目に設定された基準点数をクリアしていると認定審査が可決されてGマークを取得する事が出来ます。
Gマークを取得するメリット
Gマークを取得すると国土交通省、トラック協会、保険会社などから優遇される事が多くなります。
そこでGマークを取得するメリットとしてまず挙げられるのは違反点数の消去条件の優遇です。
違反点数が消去される条件は通常3年間無事故無違反になっていますが、Gマークを取得していると3年間から2年間になります。
トラックを運転する時は普通車を運転する時に比べて違反してしまうリスクも高いので違反点数の消去条件が優遇されるのはメリットになります。
次に IT点呼の導入をする事が可能になる点もメリットになります。
トラックの運送業を仕事をする時は点呼を行いますが、対面しなければいけないというルールがあります。
しかしGマークを取得するとテレビカメラなどの端末で点呼の代用が可能になるのでスムーズに仕事をする事が出来るようになります。
それで生産性が高まるので労働者の負担を軽減していく事が出来ます。
またGマークを取得していると各種損害保険などの保険料が割引になったりトラック協会から助成の適用範囲が増えたり増額してもらえるなどのメリットもあります。
このようにメリットがたくさんあるのでGマークを取得する事業所も増えてきている要因になっています。
Gマークを取得すると仕事の量が増える
Gマークを取得している事業所は全日本トラック協会から安全性優良事業所として公表されています。
それでホームページを閲覧するとGマーク取得事業所を確認する事が出来るので運送会社を利用する依頼主から仕事を依頼される事も多くなります。
Gマーク取得事業所は特に事故の割合が少ないという事でも評判になっているので長距離の運送などの仕事がどんどん依頼されるようになり事業所の収益が上がっていく事にも繋がっていきます。
それで事業をさらに拡大させる事が出来るので仕事の量を増やすためにGマークを取得している事業所も多いです。
人手不足が解消される効果も期待出来る
Gマーク取得事業所は安全性優良事業所として公表されているので求人を出した時に閲覧する人が優良な企業だと判断して応募してくる事が多いです。
それで人手が足りなくなった時にすぐ集める事が出来るのでGマークを取得していると人手不足が解消されるメリットもあります。